ギターアンプ適当解説②【Fender/フェンダー】

Axe-fx、KEMPER、Helixなどの登場で、色んなアンプサウンドを試せるようになりました!

色んなアンプがあるので、種類や特徴を知ってれば音作りがはかどります!

てことで、アンプ情報を適当にまとめていきます!

 

一発目は、ギターアンプのパイオニアFenderフェンダー)!!

 

とりあえずポイント

  • コンボアンプがメイン。
  • 発売時期によって、ツイード、ブラウンフェイス、ブラックフェイスなどの総称で区別される。
  • クリーンならツインリバーブ(ブラックフェイス)
  • ブルースならベースマン(ツイード)
  • Vibro-Kingは、ツイードとブラックフェイスの良いとこどりで、歴代最高との評価。
  • 【使用例】ツイードチャンプ:クラプトン(レイラで)、ツイードツイン:キースリチャーズ、クラプトン、ヴィブロバーブSRV、デラリバ:エリックジョンソン、ツインリバーブ:ジョージベンソン、スティーブハウ、エリックジョンソン、トムヨークなど。

 

1.ツイードアンプ(1947〜)

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ツイードの代表Bassman

概要

フェンダー初期のアンプ。

ツイードが外装に使用されていて、ノブは上部にある。

ディストーションサウンドで、フェンダーアンプの特徴のクリーンさはない

低出力の方が爆音にしなくても歪むので、小型モデルも好まれた。

R&R、ブルース、ロック向き。

時期により、初期:TVフロント、中期:ナローパネル、後期:フロントパネルと区別される。

ツイードアンプのラインナップ

  1. Champ        :1x6V6、1×8
  2. Princeton    : 1x6V6、1×8
  3. Harvard       :2x6V6、1×10
  4. Vibrolux       :2x6V6、1×10
  5. Deluxe        :2x6V6、1×12
  6. Tremolux     :2x6V6、1×12
  7. Super          :2x6L6、2×10
  8. Pro              :2x6L6、1×15
  9. Bandmaster:2x6L6、3×10
  10. Bassman     :2x6L6、4×10 
  11. Twin            : 2x6L6 (4x6L6)、2×12

(1)Bassman(ベースマン)

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中型。

元々プレシジョンベース用に作られたが、ギタリストに人気が出た。

ファットで枯れた歪み、ブルースに合う。

ツイード系で最大出力。

マーシャル等の多くのアンプのベースになった。

(2)Twin(ツイン)

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ツイードツイン/ナローパネル

中型。80W。

57年製が高評価。

ツイードツイン」と呼ばれる。

クラプトン、キースリチャーズ使用。

(3)Deluxe(デラックス)

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小〜中型。2×12。

ツイードデラックス」と呼ばれる。

U2のエッジが小さいステージで使用していたらしく、復刻モデルあり。

(4)Champ(チャンプ)

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↑ナローパネル
小型。1×8、5W。

低出力の分歪ませやすい。

クラプトンがLaylaで使用。

 

2.過渡期(ブラウンフェイス、ホワイトフェイス)(1959〜1964)

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↑Super(ブラウンフェイス期)

概要

全てのアンプがブラックフェイスになるまで過渡期モデル。

ツイード期よりもクリーンで、ブラックフェイス期よりもウォームで歪む。

外見から2つに分かれる。

  • ブラウンフェイス
  • ホワイトフェイス(ブロンド)

モデルによって、ブラウンになったりホワイトになったり、過渡期経ずにブラックフェイスになったりと様々。

つまみが前面に配置され、外装がツイードから革張り(トーレックス)になる。

過渡期に誕生したモデル

  1. Concert (2x6L6、4×10)
  2. Vibroverb (2x6L6、2×10、後に1×15)
  3. Showman (4x6L6、Head)

(1)Vibroverb(63〜)

中型。40W。トレモロあり。

ブラウンフェイス期の新モデル。

回路が他の製品(Tremolux、Vibrolux)に似ており、差別化を図れず、すぐにリバーブを装備したブラックフェイス仕様に移行。

(2)Twin-Amp

Blonde仕様に刷新されたTwin。

VibrasonicとこのTwinをフラッグシップに位置付け。

パワー管6L6×4、12×2発、80~100Wの大出力。

⑶Vibrolux

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マークノップラーがSultans of Swingの録音での使用やロリーギャラガーの使用で有名。

 

3.ブラックフェイス(黒パネ)(1963〜1967)

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概要

過渡期を経て完成したモデル郡。ヴィンテージフェンダーの完成形。

スプリングリバーブが搭載され、名前が「モデル名+リバーブ」のものが多い。

クリーンサウンドが有名で、ツイードと違い歪まない

そのため、ジャズやエレトリックピアノに好まれ、ブルースやロックギタリストは、低出力のスーパーリバーブやデラリバ、ツイード期のアンプを使用した。

ブラックフェイスのラインナップ

  1. Champ/Vibro Champ
  2. Princeton/Princeton Reverb
  3. Deluxe/Deluxe Reverb
  4. Super Reverb
  5. Pro Reverb
  6. Bandmaster
  7. Bassman
  8. Twin Reverb
  9. Concert
  10. Vibroverb
  11. Tremolux
  12. Vibrolux/Vibrolux Reverb
  13. Dual Showman

★設定:マジックシックス

第一期ブラックフェイス(60s中期)の音作りの方法。

Vol(ゲイン)6、トレブル6、ミドル3、ベース2、「6、6、3×2」、BriSwオン、リバーブ2

(1)Twin Reverb

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大型。85W、12×2

Bassmanと共にフェンダーの代表的アンプ。

美しいクリーンサウンドで「ベルサウンド」と形容される。

ツイード期のTwinがベースだけど、サウンドや回路は別物で、歪まさずにクリーンを大音量で出す狙いで作られている。

当時はジャズやカントリーに人気(ロック系は低出力のDeluxe Reverb、ツイードアンプを使用)

 

(2)Surper Reverb

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中型。4×10、40W。

デラリバとツインの中間的アンプ。

明るい歪み、大出力や完全クリーンが不要なギタリスト向け。ブルースに人気。

レイヴォーン使用

⑶Vibroverb

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中型。

最も人気のあるビンテージフェンダーアンプの1つ。

主な理由に、スティーヴィーレイヴォーンがプレイしていことがる。

⑷Delux Reverb

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小〜中型。1×12、20W

ミドルノブなし、ブライトスイッチなし

エリックジョンソンが使用してるっぽい。

 

4.シルバーフェイス(1967〜1981)

Fender 68 Custom Twin Reverb - 1968年製の銀パネ・ツインリバーブを復刻させたモデル【Supernice!ギターアンプ】

CBS社が権利を買い取り、パネルを銀色にするなど仕様変更する。

70年台ロックのサウンドに使用された、マーシャル、メサブギーの台頭などもあり人気が低迷する。

この頃からマスターボリュームが追加される。

ラインナップはブラックフェイス期と同じ感じ。

 

5.Ⅱシリーズ(83〜85)

CBSが再起を図ったシリーズ。

あんま売れなかったらしい。

4モデルある。

  1. Champ II
  2. Princeton Reverb II
  3. Deluxe Reverb II
  4. Twin Reverb II

いずれも2チャンネル仕様で、クリーンとリードの切替が可能。

リードはよく歪み、従前のモデルとは違い現代的なトーン。

 

6.レッドノブ(赤ノブ)(87〜94)

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↑The Twin

フェンダー社に再興される。ノブが赤い。

ラインナップは3種

  1. Super
  2. Concert
  3. The Twin

(1)The Twin

通称赤ノブツイン。

2Ch、クリーン〜歪み(ブルース)まで広くカバー

 

7.現代へ

⑴リイシュー(90〜)

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↑59 Bassman

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↑65 Twin Reverb

アンプ業界でリイシューが流行。

代表的な以下の3モデルをレギュラーラインに加えた。

  1. 59年ツイードBassman
  2. 65年ブラックフェイス期Twin Reverb
  3. 63年ブラウンフェイス期Vibroverb

⑵カスタムシリーズ(93〜)

①Vibro-King

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フェンダー最高峰と高評価。

クリーンとオーバードライブサウンドの両方が使え、ツイードとブラックフェイスの良いとこどり。

Vibro-Kingと同時リリースの機種
  • Tone-Master
  • Rubble-Bass
  • Prosonic

⑶その他

①Surper Sonic(07〜)

現代アンプ。クリーンから歪までカバー。

②Hot Rod、ブルースJr(06〜)

現代風ツイード。マイケルランドウのシグネチャあり。