ギターアンプ適当解説【Mesa Boogie/Rectifier(現行モデル)】
概要
Rectifierシリーズは、90年代にリリースされて大流行し、PeaveyやSoldanoと共に1990年代を代表するハイゲインアンプ。
ニューメタルのジャンルと共に時代を作り、Limp Bizkit、Linkin Park、Incubus、Korn、Metallicaなどが、レクチファイヤーを使用してました。
サウンドは、モダンモードの強力な低音とアグレシッブな高域が特徴的で、ヴィンテージモードで、スタンダードなドライブサウンドもカバーし、ロック系プレイヤーだけでなくフュージョンプレイヤーにも使用されてる。
「Dual Rectifier」の名前は、整流管(Rectifier)が2種類(ダイオード/真空管)搭載されてることから。
リリース当初は2Chだったが、後から3Chにモデルチェンジし、GainやEQの独立、「Pushed」「Raw」モードの追加、マルチワット仕様などの変更があった。
▼2CHモデル(旧モデル)
▼3CHモデル(現行モデル)
とりあえずセッティング例
EQはすべて5(12時)だと、低音が膨らんでもっさりしたサウンドで、微妙になる。
メサはフェンダーアンプがベースなので、BMT=236位を基準値にしたほうがいい(特に歪ませた場合)。
また、MVは低め(9時くらい)がスイートスポット(上げると低音が膨らみ、むさ苦しくなる)とされてるみたい。
スタートポイントはこんな感じ。
- クリーン :CH1 Clean (G BMTP=4 4465)
- クランチ :CH1 Pushde/CH2 Raw
- ハイゲイン:CH2or3 Modern(G BMT/P M=7 3463)
- リード :CH2or3 Vintage(G BMT/PM=8 4563)
チャンネルとサウンド
CHごとにGBMTPVがある独立3CHにモードがあり、全CH共通でソロ用MVが別にある。
- CH1:CleanとPushedの2つのモードがある。Cleanはクリーン、Pushedはクランチ
- CH2:Raw、Vintage、Modernの3つのモードがある。RawとVintageはスタンダードなドライブサウンド。トーンは同じで単にゲイン量が違う(Rawがクランチ、VintageがOD〜DS)。Modernは低音が強く高域のシズル感があるスクープサウンド。レクチといえばこのModernモードといえる。
- CH3:CH2と同じRaw、Vintage、Modernの3つのモードがある。
※Ch2とCh3
大きな違いはないが、CH2の方がオープンでレンジが広くややブライトで、CH3はミッドフォーカスされハイがスムースなサウンド。
CH3は、CH2よりトレブルのFQが低く中域にレンジが近いため、ミッド(600〜800Hz)が数dB多くなるらしい。
Presence
CH2とCH3であまり変わらない。
マニュアルには違うこと書いてるけど。
CH2のPresenceは、オリジナルのVINTAGEモードに最適化されていて、ウォームでマイルドになっている。PRESENCEのテーパーが緩やかなためレスポンスも緩やかになっていて、レンジはマイルドで太い単音ソロに適しているが、そのため、モダンモードではPRESENCEが強烈なトップエンドになる前にピークアウトする。
CH3のPresenceは、MODERNモード用に最適化されていて、CH2より大幅に広いレンジを持ち、トップエンドが強力になる。そのため、VINTAGEとRAWで、ウォームで丸みのあるサウンドにするは慎重に設定する必要がある。CHANNEL 2のPRESENCEが5:30(10)が、CHANNEL 3のPRESENCEの約10:00(3)になる。
旧モデル(2CH)と現行モデルとの比較
旧モデル(2Chモデル)の方が人気らしい。
旧モデルはよりダークでスムースなサウンド。旧モデルOrange Vintが新モデルCh2Vint。旧モデルREDが新モデルCh3Modernに当たる。
スペック(新モデル/3Ch)
- CH /モード:3(①Clean/Pushed ②Raw/Vintage/Modern ③〃)
- コントロール(各Ch):Gain, Bass, Middle, Treble, Presence, Master
- コントロール(共通):Output(=MV), Solo(=MV2)
- オプション(各Ch):(Watt)50w/100w, (Rectifier Select)Diod/Tube Tracking
- オプション(共通):(電源)Bold/Spongy (Bias Select)6L6/EL34
- 電源等:12AX7A、6L6GC/EL34、100w
- キャビ /スピーカー:412Recto/V30など
ラインナップ
↑ロードキング
- デュアルレクチファイア(1992〜2000):2CH仕様。A〜Gまでのバージョンがあり、バージョンによりブライトやダークなものがあるが、3CHモデルと比較するとスムースでダーク。
- デュアルレクチファイア(2000〜):3CH /8モード。旧モデルよりブライトでタイトらしい(プレゼンス等が異なる)。
- トリプルレクチファイア:3Ch/8モード。150W。
- ロードスター:4Ch/12モード(CH1=Clean/Fat/Tweed、CH2=Clean/Fat/Brit、CH3 CH4=Raw/Vintage/Modern)。ロードキングの下位Ver
- ロードキング:4Ch/12モード(ロードスターと同様)。レクチの最高級仕様。パワーアンプは、6L6と34ELを搭載していて、切替やハイブリッド利用などを行える。
TIPS
- 名前:日本ではレクチだけど、英語圏では、Rectoって呼ばれてるみたい。また、Triple Rectifier(150w)は、CH数(=3)からネーミングされたようだけど、D.Rectも後から3Chになったので紛らわしくなっている。
- モダンモード:パワーアンプにNgtvFBがないのが特徴。このため低音が膨大になり、MVでパワーアンプが歪やすい。
- 設定:低音が膨らみやすいので、モダンモードでは特にBassとMVを低くしておくのがいい。
- EQ:Chにより動作が違い、特にPresenceはChごとの差が大きい。
- Rectifier:整流管の切替ができる。個人的には、他の設定に比べるとサウンドの違いは大きくないと思う。(DIODE)タイトなアタックのモダンサウンド。ヘッドルームは大きく大音量クリーンにも対応。(TUBE)暖かみのあるヴィンテージサウンド。チャンネル2/3では単音リードに向いたサウンド。
- Power:電源の切替。これもそんなにサウンドは変わらない。(BOLD)モダン。最大パワー、クリーンのヘッドルーム。(SPONGY)ヴィンテージ。電圧を下げてドライブが出しやすい。整流管がTUBEの時は特徴が顕著になる。
- パワーアンプ使用:プリアンプを別に用意してレクチをパワーアンプとして使う場合。CH1がおすすめ(一般的なパワー感度なので色んなプリアンプと組み合わせれる)プレゼンスが効く。CH2モダンは出力の小さいギターなどで大きなパワー感度が必要な場合に向いてる(NgFBが相当減るため)。プレゼンスは効かない。EFFECTS MIXは90%が良い。
マニュアルの要約
マニュアルを要約したものを置いときます。
1.チャンネルとモード
CH1 CLEAN
最もクリーンなモード。
ゲイン12時半未満:きらびやかなサウンド
ゲイン12時半超:暖かみのあるサウンド
ゲインフル:ヴィンテージなドライブサウンドで、トレブルとミッドを増やすことでさらにゲインが増してサスティンを伸びる(プレゼンスとバスは低めが良い)。
CH1 PUSHED
荒々しく激しいサウンド(クリーンモードは柔らかくて優しいローゲインサウンド)
プリアンプの最初のステージで大きくゲインを得ていて、トーン回路がシンプルになっているため、ピックニュアンスやレスポンスが表現しやすい。
*ゲインを最大値にしたら、トレブルは2時半以上にしないように注意(プリアンプが発信するおそれがある)。明るさはプレゼンスで調整する。
CH2と3
チャンネル2は、プレゼンスが抑えられ、ウォームなサウンドで単音ソロ向き。
チャンネル3は、プレゼンスが強烈で、鋭いサウンドでリズム向き。
RAW→VINTAGE→MODERNにつれて、超高域・倍音・ゲインが増していく
チャンネル2:オリジナルのVITANGEを再現。
RAW:歪み成分が少ない自然なサウンド。暖かみがあり、高音から倍音が減衰し、単音ソロ向き。ローゲインのピュアブルースやミディアムゲインのソロに。オリジナルのレクチにはないモード。
VINTAGE:太く柔らかいハイゲインサウンド。プレゼンスを中位にすると高次倍音が絶妙で単音ソロ向き。色んな楽曲のソロで聞くことができる。Raw≒Vintage(Rawの中〜高ゲイン=Vitageの低ゲイン)
MODERN:アグレシッブでタイトなハイゲインサウンド。高次倍音が元々多いのでプレゼンスがあまり効かない。太くコンプレッション感があるサウンドで、ロールオフ奏法や単音ソロに。
⑷チャンネル3:オリジナルのMODERNモードを再現。
プレゼンスのレンジがチャンネル2より遥かに大きく、チャンネル2に高次倍音が足されてよりブライトになったサウンド。
RAW/VINTAGE:チャンネル2よりブライトなサウンド。RAWモードでは、荒々しいリズムサウンド。
*プレゼンスの効きが強烈で、暖かく丸いサウンドにする時は注意。チャンネル2のプレゼンス最大=チャンネル3のプレゼンス10時
MODERN:アグレッシブでタイトなハイゲインサウンド。ハードコアなどで定番サウンドとなっている。
2.コントロール
GAIN
ドライブの量だけでなく、トーン形成もする。
中(11〜2時):バランスの良いドライブサウンド。ウォーム。低音の反応も向上。
高(2〜5時):サスティンがあるサウンド。低域〜中域が歪み、最大の歪みが得られ、コンプレッションがかかってアタックが柔らかくなる。使うのはサスティンが必要な時くらいがいい。
※ゲインを上げすぎに注意。ゲインが高いとトーンコントロールが効かなくなる。
TREBLE
ゲインの次に重要。
トーン回路はトレブル→ミドル→バスの順で、トーン調整は、ほとんどが最初のトレブルで行われる。
スイートスポット:中位(11時〜1時半)
※特に、PUSHEDモードでは、トレブルが強力なので2時半より高くしない(バスが効かなくなる)。
MASTER
省略
MID
トレブルほど劇的な効果はなく、サウンドが柔らいか硬いかのニュアンスをコントロールする。
低(7〜11時):低音が少し強調され、パンチがなく、コンプレッションのかかったサウンド。
中(1130〜1330):丸みがあり、中域のアタックが速くなる。
高(2時〜):ゲインが増えて明瞭度が増す。サウンドは太くなりコンプレッション感はやや減る。
※チャンネル1のミッド
チャンネル2/3と違うカーブ。
12時未満:通常のミドルコントロール。
7〜10時半:クリーンサウンド。バスとトレブルを加えることでクリーンで弾けるのでサウンド。
1時超:ゲインが増えて中域にパンチ。
3時〜:クリーン/プッシュドモードの極端な設定をした時のようなゲインを得られる。
PRESENCE
トーン回路の最後にある高音域(トレブルより高い音域)のアッテネータで、他のトーン回路とは独立して作用する。
低め:ダークで太いコンプレッションのかかった単音ソロに向きのサウンド。バランスが取れてボーカルライクなレスポンス。
高め:クリーンでは弾けるサウンド、ハイゲインではアグレッシブなクランチリズム。チャンネル3のモダンモードを解放する。
BASS
トーン回路の最後にあり、トレブルの設定が高いと効きが弱くなる。
効き具合はチャンネルによって変わる。
パワーアンプとしての使用
プリアンプを別に用意して、レクトをパワーアンプとして使うことができる。
ポイント
CH1がおすすめ。一般的なパワー感度なので色んなプリアンプと組み合わせれる。プレゼンスが効く。
CH2モダンは、出力の小さいギターなどで大きなパワー感度が必要な場合に向いてる(NgtFBが相当減るため)。プレゼンスは効かない。
EFFECTS MIXは90%が良い。
ギターアンプ適当解説【Mesa Boogie/Rectifier(初期2CHモデル)】
概要
Rectifierシリーズは、90年代にリリースされて大流行し、PeaveyやSoldanoと共に1990年代を代表するハイゲインアンプ。
ニューメタルのジャンルと共に時代を作り、Limp Bizkit、Linkin Park、Incubus、Korn、Metallicaなどが、レクチファイヤーを使用してました。
サウンドは、モダンモードの強力な低音とアグレシッブな高域が特徴的で、ヴィンテージモードで、スタンダードなドライブサウンドもカバーし、ロック系プレイヤーだけでなくフュージョンプレイヤーにも使用されてる。
「Dual Rectifier」の名前は、整流管(Rectifier)が2種類(ダイオード/真空管)搭載されてることから。
リリース当初は2Chだったが、後から3Chにモデルチェンジし、GainやEQの独立、「Pushed」「Raw」モードの追加、マルチワット仕様などの変更があった。
▼2CHモデル(旧モデル)
▼3CHモデル(現行モデル)
とりあえずセッティング例
EQはすべて5(12時)だと、低音が膨らんでもっさりしたサウンドで、微妙になる。
メサはフェンダーアンプがベースなので、BMT=236位を基準値にしたほうがいい(特に歪ませた場合)。
また、MVは低め(9時くらい)がスイートスポット(上げると低音が膨らみ、むさ苦しくなる)とされてるみたい。
スタートポイントはこんな感じ。
- クリーン :CH1 Clean (G BMTP=4 4465)
- クランチ :CH1 Pushde/CH2 Raw
- ハイゲイン:CH2or3 Modern(G BMT/P M=7 3463)
- リード :CH2or3 Vintage(G BMT/PM=8 4563)
チャンネルとサウンド(旧モデル/2CHモデル)
GBMTPVが独立した2CH仕様で、CHごとにモードがある。
CH1(Orange)
Clean、Vriable Hi Gainモードと、CH2をコピーしたClone Modernモードがある。
- Clean:クリーンサウンド。評判はあんまり良くない。
- Vriable Hi Gain:スタンダードなODサウンド。Vintageモード。
- (Clone Modern):CH2のRedと類似のサウンド。
CH2(Red)
RedモードとCH1をコピーしたClone Vintageモードがある。
※CH Cloning
レッドCHをヴィンテージ、オレンジCHをモダンモードにできる。元のモードと同じようなサウンドだが、EQの帯域が異なるため(プレゼンスの帯域が赤CHの方が低い?)、全く同じサウンドになる訳ではない。
※CH1ModernとCH2Red
サウンドはほぼ同じ。CH1Modernの方がややオープンでブライト、CH2Redの方がややミッドフォーカスされたサウンド。
※CH1VHGとCH2Red
CH1のVHGとCH2のRedを比較すると、歪の量は同じくらい。トーンは、Ch1VHGはかなりミッドフォーカスされた音で歪の質がザクザクしているのに対して、Ch2Redは高音がかなり出ていて、低音はVHGと同じくらいだけど歪の質がブーミー。
ただ、Presenceの効きを比べると、意外にもCH1VHGの方がかなり強く、最大値にするとかなり高音が強くなるが、CH2のRedは元々ハイエンドが強いのもあってか、Presenceを最大値にしてもCH1VHGほど効かない。
リビジョン(バージョン)
リビジョンA〜Gがあり、ゲインCHはあまり差がなくクリーンCHが変化しているらしい。リビジョンごとにブライトやダークなどの差はあるけど、旧モデル全体では、現行の3CHモデルよりスムースでダーク。
ABは1989〜1991(開発時のリビジョン)、CDEは1992、Fは1992〜1994、Gは1994〜1999で、特にGは2CHレクチの代表となっていて、ニューメタルの流行とともにリンキンパーク、クリード、リンプビスキットなどに使用された。
スペック(旧モデル/2Ch)
- チャンネル:2。①Orange(Clean/ Vriable Hi Gain)/Clone Modern ②Red/Clone Vintage
- コントロール(各Ch):Gain, Bass, Middle, Treble, Presence, Master
- Chオプション:(Orange Ch Gain)Clean/Variable Hi Gain。(CHStyle Select)Normal/Org to Modern/Red to Vintage
- オプション(共通):(Power)Bold/Spongy (Rectifier Select)Silicon Diod/Vacum Tube (Bias Swith)6L6/EL34
- 電源等:12AX7A、6L6GC/EL34、100w
- キャビ/スピーカー:412Recto/V30など
- バージョン:RevisionA~G
Presenceについて
※アメリカかどっかのフォーラムか何かから要約
モードとゲイン量によって、TREBLEの周波数より高くなったり低くなったりして聞こえる。
オレンジCH(VHG)では、単音を暗くするのに非常に有効で、Presenceを低くすると、音はフォーカスされ、不要なブチブチした周波数を省くことができる。ハイゲインのコードプレイでは、PRESENCEコントロールを高めに設定し、ハーモニックを出すのもいい。
RED CHでは、パワー部のプレゼンスから、プリ部の初期にある別のプレゼンス回路に切り替わり、トップエンドを達成する役割を担う。
Modern High Gain Modeでは、Presenceは回路内の新しい場所に移動し、より低い周波数で動作するようにリヴォイシングされる。アタックとアージェンシーを加えるのにちょうど良く、アグレッションコントロールとなる。このコントロールを高く設定すると、Modern Redが他のModeと比較して非常に大きくなる。これは、他の2つのModeでPresenceとして機能していたものをクランプから外し、実際、このアンプで最も大きな音量が得られる設定です。このプレゼンスは、高く設定しすぎると耳を痛めるきつい音になる。
旧モデル(2CH)と現行モデルとの比較
旧モデル(2Chモデル)の方が人気らしい。
旧モデルはよりダークでスムースなサウンド。
旧モデルOrange Vintが新モデルCh2Vint。旧モデルREDが新モデルCh3Modernに当たる。
TIPS
- 名前:日本ではレクチだけど、英語圏では、Rectoって呼ばれてるみたい。また、Triple Rectifier(150w)は、CH数(=3)からネーミングされたようだけど、D.Rectも後から3Chになったので紛らわしくなっている。
- モダンモード:パワーアンプにNgtvFBがないのが特徴。このため低音が膨大になり、MVでパワーアンプが歪みやすい。
- 設定:低音が膨らみやすいので、モダンモードでは特にBassとMVを低くしておくのがいい。
- EQ:Chにより動作が違い、特にPresenceはChごとの差が大きい。
- Rectifier:整流管の切替ができる。個人的には、他の設定に比べるとサウンドの違いは大きくないと思う。(DIODE)タイトなアタックのモダンサウンド。ヘッドルームは大きく大音量クリーンにも対応。(TUBE)暖かみのあるヴィンテージサウンド。チャンネル2/3では単音リードに向いたサウンド。
- Power:電源の切替。これもそんなにサウンドは変わらない。(BOLD)モダン。最大パワー、クリーンのヘッドルーム。(SPONGY)ヴィンテージ。電圧を下げてODが出しやすく、整流管がTUBEの時は特徴が顕著になる。
ギターアンプ適当解説⑧【マイク編】
ギターアンプの音を拾うマイクについて、ざっくり調べた。
Axe-fxやKEMPERを使うための観点でまとめたよ。
マイクレコーディングは、ほとんどしたことないのであんまり分からない(´ཀ` )
1.とりあえずポイント
- ダイナミックマイクは音質△、ライブ向き
- コンデンサマイクは音質○、Rec向き
- リボンマイクはローファイ・マイルド
- 定番はShure SM57、Sennheiser MD421、Nuemann U87、AKG414、Royer 121など。
- 基準は、SM57で、キャップエッジ〜コーン・1インチ。
2.仕組みによる分類
音を電気信号に変える仕組みによる分類。
⑴ダイナミックマイク
↑昔これ使ってた
音質は、コンデンサーマイクと比べて良くない(ギターの録音ではそれが良い場合もある)。
振動・湿度に強いため、ライブに向いてる。
感度が低いため、ノイズに強い。
価格が安い。
⑵コンデンサマイク
ハイファイな音。
振動・湿度に弱い。
感度が高いため、高音・域繊細な音も拾える。
電源が必要。
高額なものが多い。
⑶リボンマイク
高音域は強くなく、マイルド・ローファイな音
音圧や吹かれに弱い(中に極薄のアルミがあるらしい)。
価格は高め。
3.マイキング
マイクをアンプのどの辺りに設置するか
オンマイクが基本。
⑴距離(オンマイク/オフマイク)
基本はオンマイク!
- オンマイク:アンプから1〜5cm位のマイキング。近接効果で低音が増す。ダイナミックマイクが向いてる。
- オフマイク:アンプから1m位離したマイキング。空気感が増える(離すほど音がぼやける)。コンデンサマイクが向いてる。
※近接効果:アンプに接近すればするほど低音が強調され暖かめの音になる。
⑵位置
中間(Cap Edge〜Cone)をスタートポイントにして、センターやエッジにずらして、良いポイントを探す!
中心(Cap)を狙うほど明るく、外縁ほど暗いサウンド。
⑶狙い方
- オンアクシス:音源に真っ直ぐマイクを向ける。明るいトーン。
- オフアクシス(アングル):対象に角度をつけてマイクを向ける。オンアクシスよりややマイルドなトーン。エンジニアの名前からフレッドマン(テクニック)て呼ばれたりもするらしい。
※オフアクシスは、スピーカーのセンターから離して配置する意味で使われることもあるみたい。
4.指向性
マイクがどの方向を集音するか。
⑴単一指向性(Cardioid)
⑵超単一指向性(Super Cardioid / Hyper Cardioid)
⑶双指向性(Figure 8 / Bi Directional)
⑷全指向性(Omni)
5.マイクの機種・名機たち
⑴ダイナミックマイク
①Shure SM57
SHURE ダイナミックマイク SM57-LCE 【国内正規品】
楽器用の定番で、特にエレキギターはこのマイクが基本。
中高域(3〜9kHz)をよく拾い、明るいキャラクター。
近接効果がないよう低域が抑えられていて、アンプから離しても低域が弱くなりにくい。
②Sennheiser MD421
SM57と共に定番。
形状から、通称クジラ。
ドンシャリ気味のサウンドで、アタックが抑えられてローミッドに特徴がある。
SM57と比べて、高域がマイルド、低域が強い感じ。
ディストーションがズンズン響くサウンド。
ドラムのタムにもよく使われる。
③Sennheiser e906
ゼンハイザー ダイナミックマイクロホン スーパーカーディオイド/ギターアンプ・パーカッション向け e 906【国内正規品】
ギター専用に開発されたモデル。
サウンドはSM57に似ているが、SM57より、高域のピークが抑えられ、中低域があり、ナチュラルでまとまりのあるキャラクター。
サウンド切替スイッチで、プレゼンスを3段階で切り替えられる。
④Sennheiser e609 Silver
ゼンハイザー ダイナミックマイクロホン スーパーカーディオイド e 609 SILVER【国内正規品】
太い音。クリアな音。
⑤Audix i5
SM57を派手にした感じ。
⑥Electro-Voice RE20
放送マイクの世界標準で、ボーカルやドラムのキックにも使われ、ギターでの使用はそれほど多くない。
ダイナミックマイクながら、コンデンサーマイクのような高音質のサウンド。
5〜15kHzに軽いピークがある。
低域をカットするロールオフスイッチがある。
⑦AKG D112
バスドラム用の定番。
愛称「ビッグエコー」
⑧Shure SM58
ボーカル用の定番
こもる、と評価されがち。
「ごっぱち」って呼ぶらしい。
⑵コンデンサマイク
①Neumann U87
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/55950/
↑単一指向(Cardioid)の場合
コンデンサーマイクの標準モデル。
ボーカル録音の定番で、楽器、オーケストラにも幅広く使われている。
高解像でCDのような音と称され、サウンドは癖がなく、音源を素直に捉える。
単一、双方向、無指向性を切替できる。
「無印→i→ai」と新しくなっている。
②Neumann U67
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/256400/
↑単一指向(Cardioid)の場合
お値段が異常。
真空管入ってる。
③Neumann KM84
④AKG C414
↑左がXLS、右がXLⅡ
高域に伸びがあり、中低域はフラットな特性で、ブライトで輪郭がクリアなサウンド。
エレキギターだけでなくアコースティックギターにも定評がある。
単一、双方向、全方向を9段階で選べる。
- XLS:ULSの後継機
- XLll:B-TLⅡの後継機。XLSより高域強め。
以下引用
C414の前身となる「C12」の特性を踏襲し、4kHz以上が持ち上がったハイ上がりの特性により、原音の魅力を高める煌びやかなサウンドを出力。
アンサンブルの中で、他の音源よりも際立たせたいパートに最適。
癖のない音質で、ボーカルやギター、管楽器、ピアノなど、様々な音源に使用可能。
⑤Audio-Technica AT4047
ATシリーズ独特の高域の伸びに加え、中高域の張りが加わったサウンドで、綺麗な中にパワーがあるサウンド。
⑥GEFELL UMT70S
⑶リボンマイク
①Royer 121
リボンマイクのスタンダード的モデル。
高音質でクリア。
ギターの低域〜中域までほぼフラットなトーンが特徴。
ギターの録音では、SM57とR121の組合せが定番となっていて、SM57で高音、R121で低音や空気感をキャッチする。
②Beyer M160
Saxやフルート等に使用される。
コンデンサーマイクだとシャープになる管楽器をウォームに録音。
ほぼフラットで、3〜4kHzに軽いピーク。
③Shure KSM313
かみんぐすーん。
④AEA R92
かみんぐすーん。
6.プリアンプ
マイクを繋ぐプリアンプ。
定番はこの4つ。
とりあえず基準はAPIで、太い音が良いならニーヴ、て感じらしい。
ギターアンプ適当解説⑦【キャビネット/スピーカー(2/2)】
自分用の整理、備忘録なので、他人が読んで分かりやすいように記載してませんがあしからず。
内容はなるべく正確にしたつもりですが、間違ってたらごめんね。
1.とりあえずポイント
- クリーン定番:1×8、2×12
- ハイゲイン定番:4×12
- ハイゲイン系スピーカー:V30(メサやエングル)、G12T-75(マーシャル)、G12K-100(ディーゼル)
- ロック系スピーカー:G12M
- ハイゲイン系キャビ:Marshallの1960A、MesaBoogieのRecto412、Deizelの412。ENGL Pro412とか。
2.スピーカーユニットの各モデル
⑴セレッション/Celesion
- Heritageシリーズ:60〜80年の名機を再現したシリーズ。イギリスで製産。
- Signatureシリーズ:ヴァンヘイレン、ジョージリンチモデル。
- Classicシリーズ:スタンダード的シリーズ。多くが中国で製産。
①G12M
V30より、低い中域にピークがあり暖かいサウンド。
ヴィンテージマーシャルとの組合せは、初期ロックの定番的サウンド。
ブルース、オールドロック向き。
※種類
- Heritage G12M(20W):ヘリテージシリーズ。クラプトン使用のブルースブレイカーに搭載されていたモデル。
- G12EVH(20W):シグネイチャシリーズ。ヴァンヘイレンが多くのビンテージGreenbacksの中から選んだもので、G12Mのデザイン違いモデル。
- G12M Greenback(25W):クラシックシリーズ。アンガスヤング愛用。ヘリテージの廉価版ともいえる。
- G12M-65 Creamback(65W):クラシックシリーズ。グリーンバックトーンを鳴らす、ハイパワーと豊かな低域のモデル。現代のアンプでビンテージトーンを鳴らすのに最適。
- Pre Rola:69年頃のG12Mを「プリローラ」っていうみたい。
②G12H
ジミヘン使用。ヘビー(H)マグネット。
ローミッドにピーク、分厚い、モコモコしたサウンド。
ロック向きで、モダンヘビネス系ではない。
※種類
- Heritage G12H(55Hz):55Hzのベースコーン搭載で、低域が出るモデル。60年代終わりのロックトーン。ジミヘンがレコーディングに使用。
- Heritage G12H(75Hz):75Hzのリードコーン搭載で、低域はタイト、中域は強い。ハードロックトーン。トニーアイオミが愛用。
- G12H Anniversary:クラシックシリーズ。様々なジャンルで使用される。「Heritage G12H(75Hz)」の廉価版的モデル。
- G12H-75 Creamback:クラシックシリーズ。75Wで大音量ながらG12Hのはっきりとした低域を実現する。
③Classic Lead 80 (G12-80)
リードトーンに良いらしい。
80年代メタルトーンに最適。
V30からスパイク感をなくして低~中低域を増した感じで、V30と比べるとこもって聞こえるかも(逆にV30が耳障りとも言える。)。
・使用者
- Scott Ian(Anthrax)
- Jeff Waters(Annihilator)
※C90(BLACK SHADOW)
Celestionが Mesaのために作ったスピーカーで、Classic Lead 80がベースになっている。
たぶんCL80よりレンジが広い。
メサブギーのロードキングやローンスターのキャビネットに搭載。
④Vintage30(V30)
モダンハイゲイン系の定番。
ハイミッドにピークがあり、スパイク感、バイト感のあるサウンド。
メサブギー、ボグナー、マーシャル、エングル等が採用。
スラッシュ、スティーヴヴァイなどが使用。
⑤G12T-75
ハイゲイン系サウンド、80年代後半以降のメタルサウンドで、マーシャルのハイゲインサウンドの代表。
低域はタイト、中域は控えめ、高域は強い。
ハイミッドが強いV30と比較するとT75は中域が弱いのでドンシャリとされる。
Marshall 1960が80年中頃から標準搭載、
Bogner UbercabはG12T-75とV30を2個ずつ搭載。
イングヴェイやサトリアーニが使用。
⑥G12K-100
モダンハイゲイン系で、V30と並び定番。
V30と比べて、ニュートラル(広レンジでハイファイ)でスムースなトーンで、歪みにくい。
T75に近いサウンド。
Orange の4発キャビのハイパワー版PPC412HP やDiezel が採用
ミック(スリップノット)が愛用。
⑵エミネンス/Eminence
ギター用だけでなくPA用スピーカーも。
①EVM12
音の輪郭があり、ハイミッドあり、硬めの音。
G12Mと比べて低音タイト。
クリーントーンの鮮明さ、歯切れよし。
Rumbleに搭載
②Legend V12
ソルダーノが搭載。
V30よりも高域が弱くスムース、G12H30と近いトーン。
②Govner
V30を基に、ざらざらしたハイミッドのスパイク感をなくしたトーン。 V30よりも優れていると評価されることも多い。
⑶ジェンセン/Jensen
フェンダーに搭載(ジェンセン死後はエミネンスに)
50〜60年代のアメリカアンプはほぼこれ。
①C12Ns
②Alnico Blue 12"
3.キャビネットの各モデル
⑴フェンダー
更新中。
⑵マーシャル
A (Angle)はスラントで、Bより高域が出る。
B (Base)はストレートで、低域が少し増す。
①1960シリーズ
サイズは共通で770×755×365(TVのみ770×820×365)
・1960A、1960B (G12T-75・4×12)
マーシャルの代表的キャビネット。
T75は、1985年頃からJCM800とセットの1960に搭載されだした(それ以前はG12-65らしい)。
A:36.5kg、B:36.4kg
・1960AV/BV(V30・4×12)
バランスの取れたサウンド。
1960A/Bより厚みがあり、中域が強くくっきりしたサウンド。
BVはヘビメタに人気。
V30は、1986年からSilver Jubileeに搭載され登場したらしい。
AV:40.4kg、BV:41.4kg
・1960AX/BX(G12M-25・4×12)
1960A/Bより出力が小さく、歪みやすい。
1960A/Bの明るさと1960AV/BVの温かさの中間サウンド。
AX:37.6kg、BX:38.2kg
・1960AHW/BHW(G12H-30・4×12)
ヘッドのTHWシリーズに合わせて作られたキャビで、60年代のサウンドを再現。
低音はタイトで、中域と高域はパンチがある。
AHW:36.4kg、BHW:37kg
・1960TV(G12M-25)
中高域を抑えたクラシックなトーン。
スタンダードなキャビより背が高い。
スラントのみ。
②2551AV/BV(V30・4×12)
2555Xのキャビネット。
⑶メサブギー
①Recto Cabinet
レクチのキャビ。メサの定番キャビネット。
スタンダード/トラッド、スラント/ストレートがある。
クローズバック、V30を搭載、1×12、2×12、4×12と多種。
※種類
- 4×12 Recto Standard Slat/Straight:トラディショナルより大きく(背が高く)、低域が強い。
- 4×12 Recto Traditional、Slant/Straight:背が低いモデルで、低域がタイトで中域が強い。ペトルーシーはよくこっちを使ってる。
- 2×12 Recto Vertical Slant、Horizontai、Compact
- 1×12 Rect
②Road King
ロードキングのキャビネット。セミオープンでV30とC90(オープン側)を搭載。
*種類
・412 Staight/Slant:サイズはレクトと同じ。V30とC90を2発ずつ搭載。
・212 Horizontal:V30とC90を1つずつ。
③Lone Star
*種類
4×12、2×12、1×12:C90搭載
4×10、1×10:Alnico搭載
⑶ENGL
Pro Cabinet
非常にタイトな低音、豊かな倍音成分のミドル。
V30搭載。
種類
E412 VSB (Slant)/VGB (Straight)
E212 VB/VHB (Horizntal)
Pro Artist Edition
Neo Creamback搭載。V30搭載より20kg近く軽量化。
XXL Pro Cabinet Straight
メタルの新次元サウンドで、新しい世代用にデザイン。
強力なボトム、タイトな中域、シルキーな高域。
Pro Cabinetと同様にV30を搭載しているが、キャビネットの設計を変更してヘビィサウンドにも対応。
ストレートのみで、Pro Cabinetよりも高さがある。
⑷Diezel
スピーカーによる分類
構造による分類
- R:オーソドックス。スピーカーがリアマウント。中高域はクリーンで、低域は太く甘い
- F:スピーカーがフロントマウント。速いレスポンスで、鋭い低域や超低域にも対応。
412FC、412FK、212FC
412RC、212RC
⑸Bogner
①412SL、412ST
V30とG12M25sを上下交互に搭載。
②Ubercab
V30とT75を上下交互に搭載
⑹Friedman
上段はG12M-25 Greenback×2、下段はV30×2
①412 CABINET
BE100用にデザインされたキャビ。
②412 VINTAGE CABINET
⑺Orange
低音が厚く、メタルにもよく使われる。
①PPC
種類(108、112、212、412)ほとんどがV30を搭載。
参考サイズ(412:240w、46.5kg)
②Crush Pro 412
そのうち。
ギターアンプ適当解説⑥【総論_キャビネット/スピーカー(1/2)】
Axe-fxやKEMPERを使うと、いろんなアンプやキャビネットタイプがありますねー!
ただ、アンプのことは知ってても、キャビネットは分からなくないですか?(私だけ?(´ཀ` ))
てことで
キャビネットやスピーカーについてざっくりまとめてみました。
Axe-fxやKEMPERでのモデル選びの参考になれば!
1.とりあえずポイント
2.スピーカーユニット
↑コンボアンプだと裏からこれが付いてるの見える
↑スピーカー4発
⑴数
スピーカーユニットの数は1基、2基と数え、キャビネットにある場合、1発、2発と数える。
数が多いほど音圧(低域)が増す傾向。
クリーンは1〜2発、ハイゲインは4発が定番。
⑵口径
インチで表され、8、10、12インチが多い。
大きいほど低音・音量が増す。
小さいほど高音が出やすく繊細なクリーン。歪ませると金属的なファズに。
⑶まとめ
2×12とか412とか表記される。
412は、4発×12インチってこと!
3.キャビネット
⑴方式
①密閉型(クローズドバック)
大型に多い。密閉されているので設置位置に関わらず音質が一定。
②後面開放方(オープンバック)
コンボアンプに多い(フェンダーなど)。
背面から出る音が反射するので設置位置で音質変わる。
③バスレフ型
↑下に穴がある
ベース用に多い。
密閉型の前面や背面に穴を開け、低域を効率的に出す。
⑵形状
筐体が斜めのスラントと真っ直ぐのストレートがある。個人的に形状はどっちでもいい気がする。
①スラント
斜めの形状。
音がよく飛び、広がりがある。
②ストレート
真っ直ぐの形状。
中低域が豊か。
【AX8、Axe-fx】Amp Block:アンプブロック①(設定/音作りの方法)
アンプブロック設定のポイント
AX8、Axe-fxのアンプブロックは、非常に多くのパラメータがあります。
実際のアンプにあるゲインやEQのツマミだけでなく、真空管のタイプ、パワーアンプのネガティブフィードバック、電圧など、設定できる値は多岐に渡ります。
このため、設定を追い込める反面、何をどこまで触ったらいいのか、とても難しく惑じます。
でも、ポイントさえ押さえば簡単に音作りできます。
- 設定するのは、実機と同じパラメータだけ≒ Basicタブの値
- デフォルト設定にしとけばいいものがある(Presence、Depth、Master Volなど)。
- それ以外は基本ノータッチでOK。実際のアンプでも設定したり、好みがあるなら、Axe-fxでも設定すればいい。(例/実際のアンプでも真空管を交換するから、Axe-fxでも真空管タイプを設定する、など。)
これで、音作りがかなりシンプルにできます!
音作りに迷うと、あれこれ設定を試したくなりますが、まずは基本の値を設定するだけで充分に良いサウンドになります。
※ただ、これはアンプモデルを適切に選べているのが前提です。アンプモデルの選び方はまた別記事で。
てことで、具体的な内容は以下のとおり。
Basicタブ
▼「Overdrive」なしモデル
▼「Overdrive」があるモデル(MesaのMarkシリーズやENGLのSavageなど)
オレンジ:自分でする設定する。
ブルー:デフォルトで。自分で設定してもいい。
グリーン:デフォルトで。基本触らなくていい。
てことで、アンプモデルさえ決めれば、自分で設定する値は4〜5つだけ!
コンパクトエフェクターと大差ない!これでかなり音作りが簡単!
※デフォルト値
アンプタイプを変更した時に設定される値のこと。
オレンジ枠は、アンプタイプを変更しても現在の値が引き継がれますが、ブルーやグリーン枠は、アンプタイプを変更するとデフォルト値に児童で再設定されます。
一応詳しく書いときます!
オレンジ枠
自分で調整する項目。
- Input Drive: ゲイン量。
- Overdrive:ゲイン量。一部のアンプモデルのみにある。
- Bass、Mid、Treb:トーンを調整する。
- Level:音量を調整する。
※Input DriveとOverdrive
両方ともゲイン量を調整できるのに加えて、Input Driveが増えるとダークでスムース、Overdriveが増えるとブライトになる。
よく分からないなら、両者は同じ値にしとく。
ブルー枠
デフォルトでおけ。理由はデフォルトがスイートスポットや適切な値だから。もちろん、好みで設定してもいい。
- Presence:高域
- Depth:低域
- Master Volume:単なるボリュームじゃなく値によってトーンが変わるので注意。
グリーン枠
ノータッチでおけ。ややマニアックな項目だし、デフォ値が実機と同一値や適切な値だから。
- Input Trim:基本デフォルト。アンプ実機にインプットが複数ある場合 、この値で調整できるよ。
- Boost:BasicのInput Driveで調整できる。
- Cut:BasicのBassで調整できる。
- Fat:BasicのMidで調整できる。
- Bright Switch:TrebleやPresenceで調整できる。※実機でブライトスイッチがないのに、Axe-fxのモデルのデフォがオンの場合は、実機の内部回路でオンになってるてことだよ!
- Bright Cap:マニアックなのでスルー。
- Saturation Switch:マニアックなのでスルー。
- Saturation Drive:マニアックなのでスルー。
- Master Vol Trim:マニアックなのでスルー。
GEQタブ
Mesa BoogieのMarkシリーズには、アンプにグラフィックイコライザが付いてます。そういった実機にグライコがあるアンプモデルの時はGEQタブも設定します。
それ以外のアンプモデルでも、エフェクターのグライコ代わりにこのGEQタブを使うのも良いです。だけど、実機にグライコないなら、ここを調整せずとも、まずはBasicのBass、Mid、Trebleで音作りすればいいとも思う。実機にないんだし。
追記
Axe-fxⅢだと、アンプブロックに「Authentic」タブができて、実機で設定可能なパラメータだけを表示するページができたみたい。
分かりやすくなりましたねえ。
アンプ適当解説⑤【ブリティッシュ、クリーン系】
Axe-fxやKEMPERなどのサウンドメイクのために、アンプのことまとめました。
そのうち更新します。
1.VOX
イギリスのメーカー。
グリーン系アンプAC30が代表。
⑴AC30
ビートルズ、ブライアンメイの使用が有名。
基本クリーントーンで、ボリュームをあげるとクランチ。
色んなモデルや復刻版あり。
①チャンネル(2CH)
- ノーマルチャンネル
- トップブーストチャンネル
2.Hiwatt
イギリスを代表するアンプメーカー。
ジミーペイジ、デビッドギルモアなどの使用が有名。
⑴DR103
ハイワットの最上位モデル。
ジミーペイジの初期サウンド。
2Ch構成
- Normal Channel
- Brilliant Channel
3.Roland
Jazz Chorus(76〜)
概要
通称ジャズコ。
真空管ではなくトランジスタアンプ。そのため、音が固め、クリーンサウンドは良いが歪みは微妙。
ボーカル、キーボードにも使えるらしく、ディストーションはキーボード用らしい。
コーラス/ヴィブラートが搭載されていて、後にBOSS CE-1としてエフェクターになった。
スタジオ設置率ナンバー1のアンプなので避けては通れない。
チャンネル、インプット
①2チャンネル構成
CH1:普通のクリーンチャンネル
CH2:クリーンチャンネルで、コーラスとディストーションをオンオフできる。
プリアンプだけでなくパワーアンプも独立している。
②インプット
入力はHighとLowがある。
ハイとローの内容はインピーダンス説とゲイン説がある(どっちや)。
③EQのフラット
TMB=5/5/5や0/10/0など諸説あるらしい。
音硬いからトレブルを上げすぎない。
※実際の使用例
- チャンネル2使おう(正直CH1でもCH2でもどっちでもいい。けどドライブやコーラスはCH2で作動するので)
- インプットLowを使おう(Lowの方が音量調節がしやすい気がするからLowしか使ったことない)
※ステレオ化
Vib/コーラスオンで片方ナチュラルトーン、もう片方がfxトーンとなりステレオにできる。
Vibオン/スピードとデプス0にすると、Vib効果なしでステレオになる(コーラスはスピード等が効かない)
※縦置き
横置き時の車輪より接地面が増え低音が増す。