【AX8、Axe-fx】Amp Block:アンプブロック①(設定/音作りの方法)

 

アンプブロック設定のポイント

 AX8、Axe-fxのアンプブロックは、非常に多くのパラメータがあります。

 実際のアンプにあるゲインやEQのツマミだけでなく、真空管のタイプ、パワーアンプのネガティブフィードバック、電圧など、設定できる値は多岐に渡ります。

 このため、設定を追い込める反面、何をどこまで触ったらいいのか、とても難しく惑じます。

 

 でも、ポイントさえ押さえば簡単に音作りできます。

  1. 設定するのは、実機と同じパラメータだけ≒ Basicタブの値
  2. デフォルト設定にしとけばいいものがある(Presence、Depth、Master Volなど)。
  3. それ以外は基本ノータッチでOK。実際のアンプでも設定したり、好みがあるなら、Axe-fxでも設定すればいい。(例/実際のアンプでも真空管を交換するから、Axe-fxでも真空管タイプを設定する、など。)

 

 これで、音作りがかなりシンプルにできます!

 音作りに迷うと、あれこれ設定を試したくなりますが、まずは基本の値を設定するだけで充分に良いサウンドになります。

※ただ、これはアンプモデルを適切に選べているのが前提です。アンプモデルの選び方はまた別記事で。

 

てことで、具体的な内容は以下のとおり。

 

Basicタブ

▼「Overdrive」なしモデル

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▼「Overdrive」があるモデル(MesaのMarkシリーズやENGLのSavageなど)

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オレンジ:自分でする設定する。

ブルー:デフォルトで。自分で設定してもいい。

グリーン:デフォルトで。基本触らなくていい。

 

てことで、アンプモデルさえ決めれば、自分で設定する値は4〜5つだけ!

コンパクトエフェクターと大差ない!これでかなり音作りが簡単!

 

※デフォルト値

アンプタイプを変更した時に設定される値のこと。

オレンジ枠は、アンプタイプを変更しても現在の値が引き継がれますが、ブルーやグリーン枠は、アンプタイプを変更するとデフォルト値に児童で再設定されます。

 

一応詳しく書いときます!

オレンジ枠

自分で調整する項目。
  • Input Drive: ゲイン量。
  • Overdrive:ゲイン量。一部のアンプモデルのみにある。
  • Bass、Mid、Treb:トーンを調整する。
  • Level:音量を調整する。

※Input DriveとOverdrive

両方ともゲイン量を調整できるのに加えて、Input Driveが増えるとダークでスムース、Overdriveが増えるとブライトになる。

よく分からないなら、両者は同じ値にしとく。

ブルー枠

デフォルトでおけ。理由はデフォルトがスイートスポットや適切な値だから。もちろん、好みで設定してもいい。

  • Presence:高域
  • Depth:低域
  • Master Volume:単なるボリュームじゃなく値によってトーンが変わるので注意。

グリーン枠

ノータッチでおけ。ややマニアックな項目だし、デフォ値が実機と同一値や適切な値だから。

  • Input Trim:基本デフォルト。アンプ実機にインプットが複数ある場合 、この値で調整できるよ。
  • Boost:BasicのInput Driveで調整できる。
  • Cut:BasicのBassで調整できる。
  • Fat:BasicのMidで調整できる。
  • Bright Switch:TrebleやPresenceで調整できる。※実機でブライトスイッチがないのに、Axe-fxのモデルのデフォがオンの場合は、実機の内部回路でオンになってるてことだよ!
  • Bright Cap:マニアックなのでスルー。
  • Saturation Switch:マニアックなのでスルー。
  • Saturation Drive:マニアックなのでスルー。
  • Master Vol Trim:マニアックなのでスルー。

 

GEQタブ

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 Mesa BoogieのMarkシリーズには、アンプにグラフィックイコライザが付いてます。そういった実機にグライコがあるアンプモデルの時はGEQタブも設定します。

 それ以外のアンプモデルでも、エフェクターのグライコ代わりにこのGEQタブを使うのも良いです。だけど、実機にグライコないなら、ここを調整せずとも、まずはBasicのBass、Mid、Trebleで音作りすればいいとも思う。実機にないんだし。

 

追記

Axe-fxⅢだと、アンプブロックに「Authentic」タブができて、実機で設定可能なパラメータだけを表示するページができたみたい。

分かりやすくなりましたねえ。