ギターアンプ適当解説⑧【マイク編】

 

ギターアンプの音を拾うマイクについて、ざっくり調べた。

 

Axe-fxやKEMPERを使うための観点でまとめたよ。

マイクレコーディングは、ほとんどしたことないのであんまり分からない(´ཀ`  )

 

 

1.とりあえずポイント

 

2.仕組みによる分類

音を電気信号に変える仕組みによる分類。

ダイナミックマイク

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↑昔これ使ってた

音質は、コンデンサーマイクと比べて良くない(ギターの録音ではそれが良い場合もある)。

振動・湿度に強いため、ライブに向いてる。

感度が低いため、ノイズに強い。

価格が安い。

コンデンサマイク

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ハイファイな音。

振動・湿度に弱い。

感度が高いため、高音・域繊細な音も拾える。

電源が必要。

高額なものが多い。

⑶リボンマイク

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高音域は強くなく、マイルド・ローファイな音

音圧や吹かれに弱い(中に極薄のアルミがあるらしい)。

価格は高め。

 

3.マイキング

マイクをアンプのどの辺りに設置するか

オンマイクが基本。

⑴距離(オンマイク/オフマイク)

基本はオンマイク!

  • オンマイク:アンプから1〜5cmのマイキング。近接効果で低音が増す。ダイナミックマイクが向いてる。
  • オフマイク:アンプから1m位離したマイキング。空気感が増える(離すほど音がぼやける)。コンデンサマイクが向いてる。

近接効果:アンプに接近すればするほど低音が強調され暖かめの音になる。

⑵位置

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中間(Cap Edge〜Cone)をスタートポイントにして、センターやエッジにずらして、良いポイントを探す!

中心(Cap)を狙うほど明るく、外縁ほど暗いサウンド

  • センター(Cap付近):高域が強調されシャリっとしたサウンド
  • 中間(Cap EdgeからCone):バランスのとれたサウンド
  • エッジ(Cone Edge付近):低音が強調されたサウンド

⑶狙い方

  • オンアクシス:音源に真っ直ぐマイクを向ける。明るいトーン。
  • オフアクシス(アングル):対象に角度をつけてマイクを向ける。オンアクシスよりややマイルドなトーン。エンジニアの名前からフレッドマン(テクニック)て呼ばれたりもするらしい。

※オフアクシスは、スピーカーのセンターから離して配置する意味で使われることもあるみたい。

 

4.指向性

マイクがどの方向を集音するか。

⑴単一指向性(Cardioid)


⑵超単一指向性(Super Cardioid / Hyper Cardioid)


⑶双指向性(Figure 8 / Bi Directional)


⑷全指向性(Omni

 

 

5.マイクの機種・名機たち

ダイナミックマイク

Shure SM57

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SHURE ダイナミックマイク SM57-LCE 【国内正規品】

楽器用の定番で、特にエレキギターはこのマイクが基本。

中高域(3〜9kHz)をよく拾い、明るいキャラクター。

近接効果がないよう低域が抑えられていて、アンプから離しても低域が弱くなりにくい。

Sennheiser MD421

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SENNHEISER MD421-II

 

sennheiser md421 ii frequency response chart – Damak

SM57と共に定番。

形状から、通称クジラ。
ドンシャリ気味のサウンドで、アタックが抑えられてローミッドに特徴がある。

SM57と比べて、高域がマイルド、低域が強い感じ。
ディストーションがズンズン響くサウンド
ドラムのタムにもよく使われる。

Sennheiser e906

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ゼンハイザー ダイナミックマイクロホン スーパーカーディオイド/ギターアンプ・パーカッション向け e 906【国内正規品】

Sennheiser e906 Frequency Response | Sennheiser, Frequency response,  Frequencies

ギター専用に開発されたモデル。

サウンドはSM57に似ているが、SM57より、高域のピークが抑えられ、中低域があり、ナチュラルでまとまりのあるキャラクター。

サウンド切替スイッチで、プレゼンスを3段階で切り替えられる。

Sennheiser e609 Silver

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ゼンハイザー ダイナミックマイクロホン スーパーカーディオイド e 609 SILVER【国内正規品】

太い音。クリアな音。

Audix i5

SM57を派手にした感じ。

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⑥Electro-Voice RE20

放送マイクの世界標準で、ボーカルやドラムのキックにも使われ、ギターでの使用はそれほど多くない。

ダイナミックマイクながら、コンデンサーマイクのような高音質のサウンド

5〜15kHzに軽いピークがある。

低域をカットするロールオフスイッチがある。

AKG D112

バスドラム用の定番。

愛称「ビッグエコー

Shure SM58

ボーカル用の定番

こもる、と評価されがち。

「ごっぱち」って呼ぶらしい。

 

コンデンサマイク

①Neumann U87

f:id:Ultra-violet:20200306095603j:imagehttps://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/55950/

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↑単一指向(Cardioid)の場合

コンデンサーマイクの標準モデル。

ボーカル録音の定番で、楽器、オーケストラにも幅広く使われている。

高解像でCDのような音と称され、サウンドは癖がなく、音源を素直に捉える。

単一、双方向、無指向性を切替できる。

無印→i→ai」と新しくなっている。

②Neumann U67
  1. f:id:Ultra-violet:20200306101118j:image

https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/256400/

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↑単一指向(Cardioid)の場合

お値段が異常。

真空管入ってる。

③Neumann KM84

Product detail x2 desktop km 84 neumann miniature condenser microphone h

 
AKG C414

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↑左がXLS、右がXLⅡ

 

ノイマンU87と並んでコンデンサーマイクの定番

高域に伸びがあり、中低域はフラットな特性で、ブライトで輪郭がクリアなサウンド

エレキギターだけでなくアコースティックギターにも定評がある。

単一、双方向、全方向を9段階で選べる。

  • XLS:ULSの後継機
  • XLll:B-TLⅡの後継機。XLSより高域強め。

以下引用

C414の前身となる「C12」の特性を踏襲し、4kHz以上が持ち上がったハイ上がりの特性により、原音の魅力を高める煌びやかなサウンドを出力。

アンサンブルの中で、他の音源よりも際立たせたいパートに最適。

癖のない音質で、ボーカルやギター、管楽器、ピアノなど、様々な音源に使用可能。

 

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Audio-Technica AT4047

ATシリーズ独特の高域の伸びに加え、中高域の張りが加わったサウンドで、綺麗な中にパワーがあるサウンド

⑥GEFELL UMT70S

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⑶リボンマイク

①Royer 121

R-121

frequency response

リボンマイクのスタンダード的モデル。

高音質でクリア。

ギターの低域〜中域までほぼフラットなトーンが特徴。

ギターの録音では、SM57とR121の組合せが定番となっていて、SM57で高音、R121で低音や空気感をキャッチする。

②Beyer M160

beyerdynamic ( ベイヤーダイナミック )  / M160 リボンマイク

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Saxやフルート等に使用される。

コンデンサーマイクだとシャープになる管楽器をウォームに録音。

ほぼフラットで、3〜4kHzに軽いピーク。

Shure KSM313

かみんぐすーん。

④AEA R92

かみんぐすーん。

 

6.プリアンプ

マイクを繋ぐプリアンプ。

定番はこの4つ。

  • API:カラッと抜け良い、SSLほどジャリっとしない
  • SSL:鋭い、高域に特徴。
  • Neve:厚みがあり、モコっとした感じ
  • Universal Audio

とりあえず基準はAPIで、太い音が良いならニーヴ、て感じらしい。