ギターアンプ適当解説⑧【マイク編】
ギターアンプの音を拾うマイクについて、ざっくり調べた。
Axe-fxやKEMPERを使うための観点でまとめたよ。
マイクレコーディングは、ほとんどしたことないのであんまり分からない(´ཀ` )
1.とりあえずポイント
- ダイナミックマイクは音質△、ライブ向き
- コンデンサマイクは音質○、Rec向き
- リボンマイクはローファイ・マイルド
- 定番はShure SM57、Sennheiser MD421、Nuemann U87、AKG414、Royer 121など。
- 基準は、SM57で、キャップエッジ〜コーン・1インチ。
2.仕組みによる分類
音を電気信号に変える仕組みによる分類。
⑴ダイナミックマイク
↑昔これ使ってた
音質は、コンデンサーマイクと比べて良くない(ギターの録音ではそれが良い場合もある)。
振動・湿度に強いため、ライブに向いてる。
感度が低いため、ノイズに強い。
価格が安い。
⑵コンデンサマイク
ハイファイな音。
振動・湿度に弱い。
感度が高いため、高音・域繊細な音も拾える。
電源が必要。
高額なものが多い。
⑶リボンマイク
高音域は強くなく、マイルド・ローファイな音
音圧や吹かれに弱い(中に極薄のアルミがあるらしい)。
価格は高め。
3.マイキング
マイクをアンプのどの辺りに設置するか
オンマイクが基本。
⑴距離(オンマイク/オフマイク)
基本はオンマイク!
- オンマイク:アンプから1〜5cm位のマイキング。近接効果で低音が増す。ダイナミックマイクが向いてる。
- オフマイク:アンプから1m位離したマイキング。空気感が増える(離すほど音がぼやける)。コンデンサマイクが向いてる。
※近接効果:アンプに接近すればするほど低音が強調され暖かめの音になる。
⑵位置
中間(Cap Edge〜Cone)をスタートポイントにして、センターやエッジにずらして、良いポイントを探す!
中心(Cap)を狙うほど明るく、外縁ほど暗いサウンド。
⑶狙い方
- オンアクシス:音源に真っ直ぐマイクを向ける。明るいトーン。
- オフアクシス(アングル):対象に角度をつけてマイクを向ける。オンアクシスよりややマイルドなトーン。エンジニアの名前からフレッドマン(テクニック)て呼ばれたりもするらしい。
※オフアクシスは、スピーカーのセンターから離して配置する意味で使われることもあるみたい。
4.指向性
マイクがどの方向を集音するか。
⑴単一指向性(Cardioid)
⑵超単一指向性(Super Cardioid / Hyper Cardioid)
⑶双指向性(Figure 8 / Bi Directional)
⑷全指向性(Omni)
5.マイクの機種・名機たち
⑴ダイナミックマイク
①Shure SM57
SHURE ダイナミックマイク SM57-LCE 【国内正規品】
楽器用の定番で、特にエレキギターはこのマイクが基本。
中高域(3〜9kHz)をよく拾い、明るいキャラクター。
近接効果がないよう低域が抑えられていて、アンプから離しても低域が弱くなりにくい。
②Sennheiser MD421
SM57と共に定番。
形状から、通称クジラ。
ドンシャリ気味のサウンドで、アタックが抑えられてローミッドに特徴がある。
SM57と比べて、高域がマイルド、低域が強い感じ。
ディストーションがズンズン響くサウンド。
ドラムのタムにもよく使われる。
③Sennheiser e906
ゼンハイザー ダイナミックマイクロホン スーパーカーディオイド/ギターアンプ・パーカッション向け e 906【国内正規品】
ギター専用に開発されたモデル。
サウンドはSM57に似ているが、SM57より、高域のピークが抑えられ、中低域があり、ナチュラルでまとまりのあるキャラクター。
サウンド切替スイッチで、プレゼンスを3段階で切り替えられる。
④Sennheiser e609 Silver
ゼンハイザー ダイナミックマイクロホン スーパーカーディオイド e 609 SILVER【国内正規品】
太い音。クリアな音。
⑤Audix i5
SM57を派手にした感じ。
⑥Electro-Voice RE20
放送マイクの世界標準で、ボーカルやドラムのキックにも使われ、ギターでの使用はそれほど多くない。
ダイナミックマイクながら、コンデンサーマイクのような高音質のサウンド。
5〜15kHzに軽いピークがある。
低域をカットするロールオフスイッチがある。
⑦AKG D112
バスドラム用の定番。
愛称「ビッグエコー」
⑧Shure SM58
ボーカル用の定番
こもる、と評価されがち。
「ごっぱち」って呼ぶらしい。
⑵コンデンサマイク
①Neumann U87
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/55950/
↑単一指向(Cardioid)の場合
コンデンサーマイクの標準モデル。
ボーカル録音の定番で、楽器、オーケストラにも幅広く使われている。
高解像でCDのような音と称され、サウンドは癖がなく、音源を素直に捉える。
単一、双方向、無指向性を切替できる。
「無印→i→ai」と新しくなっている。
②Neumann U67
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/256400/
↑単一指向(Cardioid)の場合
お値段が異常。
真空管入ってる。
③Neumann KM84
④AKG C414
↑左がXLS、右がXLⅡ
高域に伸びがあり、中低域はフラットな特性で、ブライトで輪郭がクリアなサウンド。
エレキギターだけでなくアコースティックギターにも定評がある。
単一、双方向、全方向を9段階で選べる。
- XLS:ULSの後継機
- XLll:B-TLⅡの後継機。XLSより高域強め。
以下引用
C414の前身となる「C12」の特性を踏襲し、4kHz以上が持ち上がったハイ上がりの特性により、原音の魅力を高める煌びやかなサウンドを出力。
アンサンブルの中で、他の音源よりも際立たせたいパートに最適。
癖のない音質で、ボーカルやギター、管楽器、ピアノなど、様々な音源に使用可能。
⑤Audio-Technica AT4047
ATシリーズ独特の高域の伸びに加え、中高域の張りが加わったサウンドで、綺麗な中にパワーがあるサウンド。
⑥GEFELL UMT70S
⑶リボンマイク
①Royer 121
リボンマイクのスタンダード的モデル。
高音質でクリア。
ギターの低域〜中域までほぼフラットなトーンが特徴。
ギターの録音では、SM57とR121の組合せが定番となっていて、SM57で高音、R121で低音や空気感をキャッチする。
②Beyer M160
Saxやフルート等に使用される。
コンデンサーマイクだとシャープになる管楽器をウォームに録音。
ほぼフラットで、3〜4kHzに軽いピーク。
③Shure KSM313
かみんぐすーん。
④AEA R92
かみんぐすーん。
6.プリアンプ
マイクを繋ぐプリアンプ。
定番はこの4つ。
とりあえず基準はAPIで、太い音が良いならニーヴ、て感じらしい。